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川尻区秋季祭礼・獅子舞の歴史と概要

川尻地区では、毎年8月の秋季祭礼時に「大獅子」と「俄(にわか)獅子」が地区の家々をまわ り、邪気を払う習わしがある。また、秋季祭礼の締めとして、地区内を練り歩いた「大獅子」と 「俄獅子」による頭合わせが医師神社境内で行われる。

祭礼のはじまり(医師神社の歴史)

約400年前、川尻地区に疫病が流行していた時、田で血を流した木コロが発見される。それを持ち 帰り朝夕礼拝したところ疫病が終息。以降、この木コロを病除けの神としてほこらを建てて祀り、 木コロが発見された8月24日を祭りの日とした。(そのため、秋季祭礼は当初8月24日と25日に 行っていたが、1997年(平成9年)以降、8月24日に近い土・日曜日に実施している)

獅子舞の歴史について

・1907年(明治40年)ごろ川尻青年会が発足。また、この頃中條屋源兵衛(初代師匠)家に獅子舞が 伝わったとされる。(中條屋家に伝えた人の詳細は不明)

・獅子舞の巡行は大正時代に始まったとされ、初代獅子頭(大獅子・俄獅子)についても同時期に製作したと推測される。双方ともに製作年は不明、1997年(平成9年)まで使用された。

・2代目獅子頭は大獅子・俄獅子ともに1998年(平成10年)に新調され、現在も使用している。

・戦争や水害など災いの多い年には、獅子舞行事は行われていない。最近では、新型コロナウィルスの流行により令和2年と令和3年の祭礼は中止され、獅子舞の挙行はされなかった。

俄獅子と大獅子について

●俄獅子(にわかじし)

・祭礼初日に巡行。寄所単位(若連中)で20歳になった年代(21歳を迎える年)が挙行し演舞。近年は複数の寄所が合同で行うこともある。

・成人となったお祝い、地域の方々へのお披露目の意味も含む。

※寄所:寄所制度という川尻地区に伝統的に継承されている制度があり、この集落に生まれ育った男子は中学校を卒業した年にこの組織を結成しその後地区の様々な慣例を実行するのが習わしになっている(各年代毎に代表者を1名選出)

●大獅子(おおじし)

・祭礼二日目に巡行。川尻青年団が主体に運営(青年団長は25歳になる年代の代表者)

・演舞者(棒振り)は少年剣士(小学3-6年生)と青年団が務める。

・少年剣士は2019年(令和元年)より女子も参加。

※青年団:俄獅子を挙行した後、25歳までの年代で結成。川尻、井上地区の行事を運営・サポートする(祭礼の他に盆踊り、地区社会体育大会など)

演舞の種類(棒振り)

長刀(なぎなた) 1~5本目

合わせ棒(あわせぼう)

二人棒(ににんぼう)

一人棒(いちにんぼう)1~2本目

太刀(たち)1~2本目

三ツ剣(みつけん)

※以前は千木刀(ちきりき)もあったが現在は行われていない

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